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http://adachishingo.net/index.html#shichou

――弟が死んだ。

最後の肉親を亡くしたわたし。
孤独死した弟の遺体を引き取り、遺品を片づけるため彼の部屋へ向かう。
若くして突然死した弟。
遺体の発見に立ち会った警察は現場になんら不審な点を認めなかった。
しかしわたしはある違和感を抱く。
弟は本を抱えて死んでいた。それも、まるで読みそうにない本を。
ページとページの間からはなんの変哲もないレシートがあらわれ、わたしはある奇妙な符合に気づく。
これは暗号だ。弟の死にはなにか秘密がある。
やがて解読された暗号には……
ミステリアスな短編小説。

http://adachishingo.net/index.html#sagashimono

灰色の帝都。
まったく同じビル群に、交錯するアスファルト。
電車にゆられての長時間の通勤。
人々は12桁の番号で呼ばれ、うつむきがちに生活している。

貧民街の集合住宅には臣民番号985034196520の名で呼ばれる男が住んでいる。
さがしもの名人だ。

――迷子の子猫を見つけるくらい朝飯前だし、うっかり落としたコンタクトレンズだってお手のものである。小さなさがしものばかりではない。生き別れた家族、どうしても思いだせない単語、老人が若かったころになくした大切ななにか(それがなにかさえ忘れてしまっている)、なんでもござれだ――

ある日、彼のもとに宮廷からの密使がおとずれ……

ファンタジックな短編小説。

夢のなかで夢をみて、ユウはさまよい続ける。
夢から夢へ、めざめからめざめへ。

ガスマスクの転がる誰もいない部屋、道化と暴君、無限のらせん階段、砂漠の奴隷、お金でできた大都会、がらくたの海と海賊、不思議な神殿、みんなが眠っているまっ白い部屋……
シュールな幻想の数々。

8つの物語からなる連作短編。