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2010年8月27日金曜日

再読他 菜食とか たんぱく質とか

夏ばてしました。

菜食のせいでたんぱく質が不足し、痩せ弱りました。

豆類をやたら喰っています。

読書いろいろ。

『ガリヴァー旅行記』(スウィフト)

有名なのは第一章だけで、他は新鮮だった。

誰がなにを言おうと人は変わらないということらしい。

人間嫌いにはよい本。

(リンクが消えてしまって作品名不詳)

普通に面白い。

短編物語の力というのを感じさせられる。

短くまとめる、というのは、簡単に思われているかもしれないが、実はだらだらと長いのを書くのよりずっと難しい。

しかしながら、長編の方が優れている、という信仰が、日本だとか仏国では横行しているらしい。

英米では短編専用の雑誌だとかが歴史的にあるらしい。

『嘔吐』(サルトル)

友人が、『蛇尾』に似ていると言ったものだから、まったく忘れていたので、再読した。

主人公の孤独とある種の絶望は痛いほど共感するが、文章表現に関しては苦言を呈したいところが多い。

最近の作家と似て、どうでもいい描写が多い(最近の作家はもっとひどいが)。結果、やたら長く、途中で飽きる。重要なことは真ん中くらいまでで全部言われてくるので。

訳者のせいかもしれないが、哲学用語や哲学的考察がすぎる箇所がある。文学と哲学をごっちゃにする必要はなかろうと思う。

「実存」となっているところは、普通に存在と読んだ方が通りがいいと思う。(原文ではどちらも同じ単語らしい)

悪くはないが、なにかが足りない。余計な文章の多さが、鋭利で繊細な表現や衝撃を殺しているのかもしれない。いいところはいい。

最後に主人公の年齢が出てくるが、それが明かされるのが遅すぎる。初老の印象で読んでいた。

「わたし」がうだうだ愚痴をたれくだを巻く、という一人称語りという点は個人的な趣味としては好き。

***

最近は、あらかた読んでしまったのか、年齢のせいなのか、衝撃を受けるほどの作品には出会いません。

でも、なにか書きたいなぁという気持ちにはなりました。

友人に、群像劇と、思春期の人間のものを書いてくれと言われ、実験精神豊かな自分としてはやるのにやぶさかではないけれど、なかなか、残暑が終わるまでは、無理。

全然関係ないのを書くかもしれず、なんにも書かないかもしれず、1年にひとつ、今年はまだなにも書いていないから、秋期~冬期に書ければよい方かな。

とりあえず適当に頑張らずに生きてみます。豆に埋もれつつ。

2010年8月12日木曜日

ヨブ

『ガリヴァー旅行記』(スウィフト)を読んでいる。

スウィフトは、誕生日のたびにヨブ記3章を読んでいたらしい。

***

やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、言った。

わたしの生まれた日は消え失せよ。

男の子をみごもったことを告げた夜も。

(中略)

なぜ、わたしは母の胎にいるうちに死んでしまわなかったのか。

せめて、生まれてすぐ息絶えなかったのか。

(中略)

なぜ、労苦する者に光を賜り

悩み嘆く者を生かしておかれるのか。

彼らは死を待っているが、死は来ない。

地に埋もれた宝にもまさって

死を探し求めているのに。

(新共同訳より抜粋)

***

旧・外・新と、聖書は全部読んだが、新訳4福音書しか詳しくなかった。

要するに、厭世主義は、古くはヨブにまでさかのぼる。

毎日毎日、一瞬一瞬、常にヨブのことを考えていたら、多少は慰められるかもしれない。

2010年8月7日土曜日

再読的初読

有名すぎて知っているようで未読だったものをいくつか。

当時は文学にうんざりしていたので娯楽作品を選んだ。

『ジーキル博士とハイド氏』(スティーブンスン)

あまりいい印象は受けなかったのだが……

翻訳者だろうか? 後述『宝島』は素晴らしい。

あまりに有名すぎて、最初からネタが割れていたのもよくない。

(リンクが消えてしまって作品名不詳)

子供の頃に、『海底二十万海里』だとか、読んで楽しんだ、その思いを彷彿とさせられた。

非常に類型的な内容ではあるけれど。

物語は類型にならざるを得ない、とか、なんかそんな感じ。

前者の解説で、モームが、「物語に対する欲求は人類の本性に根ざしている」とかなんとか、言っているらしいけれど、それはそれでいいとして、書く側としては、かつて誰かが書いたに違いないものを焼き直す気にはならない。現代の模倣作を読むくらいなら古典を読んだ方がいい。

『宝島』(スティーブンスン)

書き手をヴェルヌと混同してしまう。

そんな冒険もの。

キャプテン・シルヴァーの造形がよい、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の主人公の原型なんじゃないの、と思った。

***

物語は面白いけれど、TVドラマとか、漫画とかと同じで、後にはなにも残らない。

少年少女時代に、わくわくはらはらするようなのを読むのはいいことかもしれない。